top of page

更年期のホットフラッシュに使われる漢方〜柴胡桂枝乾姜湯・加味逍遙散・桂枝茯苓丸の違い〜

4月26日
読了時間: 2分

1.柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

どんな人に向いている?

  • 50代後半〜60代以降

  • 色白で血色があまり良くない

  • 体力が落ちてきた感じがある

  • 顔のほてりやホットフラッシュが「急に」出る

  • 動悸・不安感・寝汗がある

  • 早口・せっかち・気を使いすぎる性格

ひとことで言うと

「体は疲れて弱っているのに、上だけ急に熱くなる人」

一日中暑いわけではなく、発作的にカーッと顔が熱くなるというのが大きな特徴です。

2.加味逍遙散(かみしょうようさん)

どんな人に向いている?

  • 40〜50代

  • ストレスが多い

  • イライラしやすい

  • 気分の浮き沈みが強い

  • 冷えとほてりを繰り返す

ひとことで言うと

「ストレスで自律神経が乱れている人」

更年期の漢方として最も有名で、精神的な不調が前面に出ているタイプに使われます。

3.桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

どんな人に向いている?

  • 体力がある

  • 体格がしっかりしている

  • 顔色が赤くなりやすい

  • のぼせが続いている

  • 肩こり・冷えのぼせがある

ひとことで言うと

「体力はあるが、血の巡りが悪い人」

ホットフラッシュでも、実際に体に熱がこもっているタイプに向きます。

3つの漢方の違いを表で比較

項目

加味逍遙散

桂枝茯苓丸

柴胡桂枝乾姜湯

合う年代

40〜50代

40〜50代

50代後半〜60代以降

体力

中等度

ある

弱め

見た目

普通

血色が良い

色白・血色不良

ほてり

冷えのぼせ

持続的

急に出る

精神面

イライラ

比較的安定

不安・緊張

寝汗など

多汗

顔・頭の汗

一言

ストレス型

実熱型

消耗型ホットフラッシュ

今回のような症状の場合は?

  • 早口・せっかち

  • 色白・血色不良

  • 60代

  • 急に顔が熱くなるホットフラッシュ

この組み合わせは、👉 柴胡桂枝乾姜湯の典型的な患者像に当てはまります。

最後に(大切なポイント)

漢方薬は「症状名」ではなく「人」を見て選びます。

同じホットフラッシュでも、

  • ストレス型なのか

  • 体力があるのか

  • 疲れ切っているのか

によって、選ぶ処方は変わります。

「なんとなく有名だから」ではなく、今の体の状態に合った漢方を選ぶことが、改善への近道になります。

 
 
 

最新記事

すべて表示
(ヒアルロン酸Na点眼0.1%)と(フルオロメトロン点眼0.1%)、さす順番はどっちが先?

2種類の目薬を処方されると、意外と迷うのが「さす順番」。 結論から言うと、ヒアルロン酸Na点眼0.1%が先、フルオロメトロン点眼液0.1%が後です。 その理由と、正しいさし方のコツをまとめました。 さす順番 ① ヒアルロン酸点眼 サラサラした水溶性の目薬 5分あける ② フルメトロン点眼 白く濁った懸濁性の目薬 なぜこの順番なのか 2つの目薬は、成分の「溶け方」がまったく違います。この違いが順番を

 
 
 
更年期パート2 ―― 症状タイプ別「漢方薬」の選び方男性更年期と女性更年期の違い

前回、男性更年期は「ダウナー系」、女性更年期は変動期の「アッパー系」→その後「ダウナー系」という症状の出方の違いについてまとめました。今回はその症状パターンに合わせて、どんな漢方薬が選ばれやすいのかを整理してみます。 漢方の考え方:「証」に合わせる 西洋医学が「病名」に薬を合わせるのに対し、漢方はその人の体質(証)や今出ている症状のパターンに薬を合わせるのが基本です。特に重要なのが「虚実(きょじつ

 
 
 
男性更年期 vs 女性更年期 ―― 「ダウナー系」と「アッパー系」、その違いを知る

「更年期」と聞くと女性特有のものというイメージが強いですが、実は男性にも更年期があります。しかも、男女で現れやすい症状のタイプがかなり異なります。今回はその違いを、ホルモンの動き方という視点から整理してみます。 男性更年期は「じわじわ下がる」タイプ 男性の更年期は正式には「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」と呼ばれます。女性の閉経のような明確な区切りがなく、30代後半〜50代以降にかけて

 
 
 

コメント


©2019 by 有限会社 天薬. Proudly created with Wix.com

bottom of page